ECOGUERILLA :
環境保護活動家の過激派、エコゲリラは時に非合法な手段にも訴える。「世の中にはわざと環境を破壊するような狂った連中が多いので反撃せざるを得ない」というのが地球最優先 "アース・ファースト" 設立メンバー、デイヴ・フォアマンの地球崇拝の一形式だ。木に登り伐採反対を叫ぶ。捕鯨船を沈める。油田探査装置を破壊する。木材輸出に抗議して中国向け貨物船のクレーンに身体を縛りつける活動家グループもいる。
物議を醸す発端となったのが突然のフォアマンの逮捕。FBI は潜入調査で約1500時間分の盗聴テープを録音していた。
急進的な活動家をつなぐのがエコセントリズム(生態中心主義)への傾倒であらゆる種は平等かつ固有の価値を有し、地球の資源は人類のためだけにあるのではないという固い信念だった。また、一般の環境団体のあり方自体も問われていて、寄付の呼びかけだけではなく信念に従って行動する用意のある人々が増えていた。
あるベテラン活動家は、「自然も私たちの運動も多様だからすばらしい。買収される心配もないしね」と言っている。
▲TAMA- 2 掲載、1990