REBEL CODE :
ヘルシンキのホテルでのリナックスの生みの親リーナス・トーバルズへのインタヴューを元に書き上げた記事「史上最高のOS 」が好評だったフリーのジャーナリスト、グリン・ムーディがアーカイブ上だけに記録されるオープンソースとフリーソフトウエアのプログラマーたちの歴史を安全な本棚にシフトさせたのがこの本<反逆のコード>、オープンソースとフリーソフトウエア現象を成し遂げたハッカー自身の言葉を用いて記録している。
メディアの間違った「ハッカー」の解釈を元々の定義「何かに病みつきになり、そのすべてを知りたがる結果、愛する中核にまで影響力を持つようになる人」に戻すことで彼らに敬意を表す。
オープンソース現象は「人間が持つ創造に対する強い衝動から生まれたのだと思う。この衝動がある限りつまり僕らがいる限り詩人やミュージシャンがいなくならないのと同様にいかしたコードを書くハッカーはいなくならない」
インタヴューした優秀なハッカーのほとんどが謙虚で他人の役に立ちたい一心なのに驚くと同時にその多くが才能に恵まれたミュージシャンでもあるのに彼は驚いた。 「これは偶然の一致なんかじゃないと思う。このアートと美に対する賛美が実はハッカーたちの行動の中心なんだよ」
▲参考資料:WIREDNEWS 2/14, 2001
(TAMA-30、掲載)