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最後のフロンティアにいる野生生物を保存して増やし保護するのがモットーのウエブサイトが生態学という科学の領域に政治が入り込んで混乱に陥っている。
アメリカの新大統領ブッシュがホワイトハウス入りする少し前すべての連邦政府関連機関にクリントン政権とその政策に関連の深い情報をウエブサイトから削除せよとの指令が下る。ANWR 北極野生生物保護区のサイトは油井の掘削が野生生物に壊滅的打撃を与えるとそれに反対するクリントン的なものを一掃することとアラスカの野生生物を守る義務や油井の掘削が環境に与える影響の分析、詳細な科学的データを削除することの板挟みで難しい立場に立たされた。
なんといっても新大統領は石油に固執する人物だ、サイトの広報担当者は油田開発がANWR の生態系に与える環境上の影響を扱うセクション全部を削除した。
3/19 全米エネルギーサミットでエネルギー省長官はエネルギー供給危機にあるアメリカの供給増を妨げる神話の最たるものがエネルギー探査と環境保護のバランスを保つのは不可能とする説だと言った。
EU は地球温暖化防止の京都議定書を拒否したアメリカ抜きでも進める姿勢を示した。アメリカは世界の二酸化炭素排出量の25%を占める国だ。ホワイトハウスのコンピュータのキーボードから「W 」(ブッシュの代名詞)のキーをはずしたクリントン政権のスタッフは先見の明があった!

▲参考資料:WIRED NEWS 3/23 朝日新聞1/24, 2001
(TAMA29 掲載 SPRING 2001 )