EU :

EU が先駆者オランダを見習ってマリファナ容認に傾く。
厳しく取り締まってきた国のマリファナ体験者数(なんと言ってもアメリカが一番)が寛容なオランダより少ないわけじゃない。フランス、ドイツに続きポルトガル、ベルギーが今年1月訴追しないことを閣議で決めた。
合法ではないにしろ訴追しないのが常識のEU は他のドラッグでもアメリカの遙か先を行く。大金と大勢の捜査員を導入し南米のコカイン、東南アジアのヘロイン、国内のマリファナ畑を根絶しようとしてるアメリカは世界でも抜きんでたドラッグ消費大国のままだ。薬物依存は犯罪ではなく治療可能な病気との見方が確立されつつあるEU の2000年 〜2004 年の麻薬対策の最優先課題は麻薬常用者のリハビリ体制の強化、ドラッグ絡みの死者が減ったことで多くの国が注射針の交換システムを導入して治療にメタドンを使う。
国民レヴェルではアメリカ人の考え方もEU に近づいてきたとはいえドラッグを禁じる広告キャンペーンに税金を投じるのも嫌がったアシュクロフト(履歴では人種差別者で考え方が偏る)が司法長官ではなんとしても有罪にして取り締まる方向に傾きそうだ。

▲参考資料:NEWSWEEK1/15,2/21朝日新聞3/27, 2001

(TAMA29 掲載 SPRING 2001)