311:

スキンヘッズの一見パンク少年同士が「311」となにやら隠語めいた挨拶を交わしたら要注意。
昔の差別的シンボルはすっかりなりを潜め今ではそれが若者文化の害のないスローガンやシンボルなのか悪意の隠語なのか区別できない。
そこで登場したのがオンライン辞典だ。
白人至上主義の人種差別者が使うロゴ、数字シンボル、略語、音楽などの意味や由来を解説した図解データベースによれば「311」はKKK (秘密結社クー・クラックス・クラン)のことだった。
差別的サイトを監視するサイト「ヘイトウオッチ」の責任者ゴールドマンによれば最近の過激な差別者のサイトは仲間を募る代わりに訪れた人がそれぞれ単独でマイノリティをやっつけるよう住所・氏名・電話番号・写真まで掲載して「さあ、殺してこい」とそそのかす。
過激な人種差別主義のサイト「ストームフロント」を運営するドン・ブラックはオンライン辞典を編集したADL (名誉毀損防止組合)やヘイトウオッチのようなサイトの矛盾をあざ笑う。
「ADL はトップページでイスラエルの擁護を謳っている。イスラエルはユダヤ人の民族主義国家で我々が白人の文化的利益を伸ばそうとするようにユダヤ人の文化的利益を伸ばそうとしてる」
彼に言わせればシンボルは白人が受け継いできた伝統の一部だった。

▲参考資料:WIRED NEWS 10/19, 2000(TAMA- 28 掲載、2000 UP AND DOWN )