TERMINAL JUNKIES :

昨年9月ドイツで開かれたFBI がスポンサーの犯罪協議会でイギリス国内犯罪情報局の諜報員から新世代のサイバードラッグの危険が警告された。
諜報員によるとこのテクノロジーが一年以内に野放しになるのを見越しもうマフィアが賄賂の効く科学者に資金を提供している。
身体に埋め込んだ小さなシリコンチップがインターネットで家庭のコンピュータに送られたメッセージを捕らえる。メッセージがチップを作動させるとヘロインやコカイン、最もスマートなデザイナードラッグと同じくらい常用癖のある「ハイ」状態を脳に伝達する。
すでにチンパンジーを使った動物実験で食べることを忘れて餓死するほどそれが引き起こす興奮に中毒するのがわかっている。
イギリス、レディング大学のサイバネティックが専門の教授ケヴィン・ウォーウィックは「サイバースペースが空前のジャンキーを創出する絶好のチャンスを犯罪者に提供する。市場を開拓するのは簡単」と言う。
彼は一昨年コンピュータを直接自分の身体とつなげるため左肘にチップを埋め込んだ。
頭をかくことで簡単にスイッチをオン・オフにできる映画「マトリックス」顔負けの世界初のサイボーグ教授は「問題はサイバードラッグが作られるか否かではなく、どのくらい速く市場に出回るか」だと言った。

▲参考資料:NTK.net The Guardian Observer 10/3, 1999(TAMA- 28 掲載、2000 UP AND DOWN )