GUTS :

言葉はあくまで頭で考えること。それを本当に実感するのは「はらわた」でその内蔵感覚が世界を感受する「こころ」だとずっと言い続けた解剖学者がいた。
1987年に亡くなった東京芸大の人気者の教授、三木成夫は「本は出会い頭に飛び込んでくる数行で十分、頭に偏るとわくわくするこころの動きが希薄になる」とこころをうんと動かした後ちょっと頭で考えた。
言葉(頭)ではなく内蔵(身体)こそがこころの実体。「身体は内側でありながら外界と関わり合う外側なのだと実感する。身体を包むのは古代の水であったり、温かい空気であったり、現代の人間関係であったり」

▲参考資料:AERA 4/17, 2000
★「内蔵のはたらきと子供のこころ」 築地書館 「海・呼吸・古代形象」うぶすな書院(TAMA- 28 掲載、2000 UP AND DOWN )