CECIL B.DEMENTED :

カルト映画監督ジョン・ウオーターズと革命家に転じる元社交界のスケ番娘(新聞王ハーストの令嬢)パトリシア・ハーストの友情が奇妙な組合せに思えても会ってみれば二人が常軌を逸したユーモアのセンスを共有するのがわかる。
ジョン・ウオーターズの最新作「Cecil B.(セシルB が発狂)」を含めハーストは監督の4作品に出演してきた。
メラニー・グリフィス演じる有名なハリウッドスターが映画テロリストに誘拐される最新作でハーストは誘拐犯の母親を演じる。彼女はそれを1974年シンビオニーズ解放軍に誘拐されたそれはもう大した体験へのオマージュと呼ぶ。

モ映画に出演しようと思った理由は?
ヤ(PH )ハイスクールで演劇をやっていて演じるのが好きだった、でもああいうことになったでしょ、そう私は脱線したわけよ。で、彼が90年の「クライベイビー」に出ないかって聞いてきて、おだてられてやったわけ。
ミ(JW )彼女は自分の身に起きたこと(誘拐されてそのまま解放軍になったこと)を滑稽なほど考えない。でも彼女にはそれを乗り越えるユーモアのセンスがあった。
ヤ去年、タイム社の75周年記念パーティの招待状を受け取ってね「あなたのすばらしい業績に敬意を表して」とかなんとか冗談みたいなことが書いてあったの。侮辱じゃない?私の業績ですって?他にはチャールズ・マンソンやリンドバーグの赤ちゃんが招待されてるわけ?私が行かないんで周囲のみんなが仰天してた。アメリカの名声に関する問題がわかってないのよね。
モ「Cecil B.」はどうやって生まれたの?
ミ60年代人が政治運動に過激だったように人が映画についても過激な映画を作りたくてね。
モ次の二人のコラボレーションは?
ミ次回作はセックス狂の話なんだよ。邪悪な役柄だけど、出てくれる?

▲参考資料:NEWSWEEK 8/21, 2000(TAMA- 28 掲載、2000 UP AND DOWN)