TOOTH FARM :

近い将来、私たちの歯が発達してきた記憶をたどり失った歯を再生させることができるようになる!
テキサス大学衛生保健サーヴィスセンターのマクドゥーガル教授と研究者たちはヒトの遺伝学を用いて歯が生成される過程の解明に取り組んでいる。最終的に組織が記憶している歯の発達の仕方を利用して自分で歯を再生できるようにするのが目標だ。
研究者は発達段階にだけ活動するいくつかの遺伝子がなぜ活動を停止するのかがわかれば、歯を失った後にこの遺伝子を再び覚醒させて新しい歯の生成を促せると言う。教授の「トゥース・ファーム」では歯の様々なタイプの細胞が培養されていて、どんなメカニズムで特定の遺伝子がコントロールされているのかが調べられている。
他にも歯周病によって破壊される組織、歯周靱帯の再生・治療があり、40歳以上の人がほとんどかかると言われ、最後には歯が抜け落ちる歯周病に関係する遺伝子の解明にも取り組んでいる。
この次世代のインプラント(歯を再生歯で置き換えること)の臨床試験が今後2年〜5年で始まる。再生は本人の体内もしくは、他人の細胞を使った培養皿で行われるとか。

▲参考資料:WIRED NEWS 6/6, 2000(TAMA- 27 掲載、2000 HEAT)