CHONG:

政府の財源と税金が「マリファナ吸引用具に対する戦争」に使われるとは、アメリカのやってることは偽善だ。ジョン・アシュクロフト司法長官には他にやるべき仕事があるだろうに。司法省がトミー・チョンの起訴で浪費した米国民の税金は、テロリストを追跡して捕らえることに使われるんだったのでは。司法省の連中はオサマビンラディンは見つけられないが、せっせと働いて税金を払い、多くの従業員を雇っていたチョン氏は見つけることができた。ことによるとストリートからコメディアンがいなくなったことで、今夜はよく眠れるかもよ。

1970年代から80年代にかけ、映画「アップインスモーク」など「チーチ&チョン」シリーズのドジなマリファナフリークの役で名声を築いたトミー・チョンには全米一有名なマリファナ常用者のイメージがある。そのイメージをふりまき最近までマリファナ喫煙用パイプと水パイプを販売するナイス・ドリーム・エンタープライズ社を経営していた。 チョンのビジネスは、規準を定めた94年の最高裁判決を初めて発動させた当局の取締り「パイプ・ドリームズ作戦」によって閉鎖に追い込まれた50以上の販売店の1つだ。 だが、大半が数千ドルの罰金もしくは自宅軟禁なのが、トミー・チョンは上等なマリファナの芸術的なパイプ類をデザインして売るという危険な犯罪を取り締まるアメリカ司法省長官ジョン・アシュクロフトによって、2003年9月11日、9ヶ月の実刑を言い渡された。
以降、彼はネット上でぐんぐん広がりを見せる「トミー・チョンを自由に」運動の広告塔になり、獄中のマリファナ合法化運動の象徴になった。

当局の取締りの規準に不満の声が上がる。何を売るかより、誰が売るかに重きが置かれているというのだ。タバコを巻くペーパーやパイプや巻く機械は近所のウオールマートでも売られている。それにまた、それでマリファナが吸えるからといってそのビジネスが違法ということになるのかと不満も漏れる。
活気づくオンラインでは少なくとも6つのサイトがチョンの早期釈放を求める署名活動をする。そのひとつがこう警告する。

当局が愚にもつかぬジョークで終わりにしたがってるのは見ればわかるはず。「有名なポットヘッド(マリファナ常用者)逮捕される、ドラッグは悪いもの。ハッハッハ」。もし黙って座って見てるだけだと、やつら、ボクらの権利をひとつ残らず取り上げる気だ。これは基本的人権の問題だ!これはマリファナとは関係ない。納税義務のある運営上合法のビジネスでボクらを逮捕できるとなれば、次はどうなる?

▲参考資料:http://www.freetommychong.org/