BLACKWATER:

メディアは民間人請負業者と報じたが、ファルージャ包囲の発端となる3月31日に殺害され遺体が引き回された米国人4人は実は元特殊部隊の兵士で、ノースカロライナ州で傭兵を訓練して派遣する警備保障会社、「ブラックウオーター警備コンサルティング」の社員だ。この会社はアメリカ国防総省と契約して輸送車両や要人の警護にあたり、戦闘にも加わっていた。年収1千万から2千万円の高給で現役、退役を問わず軍から引き抜かれた幹部や教官が主力の、実態は民間軍事企業。
ワシントン・ポストはイラク中部ナジャフで米政府に雇われた民間軍事会社の武装警備要員8人が数百人の過激派民兵と交戦し、CPA連合国暫定当局本部を守ったと伝え、実戦部隊としての役割も担っていることを示した。同紙によると、ブラックウオーター社はイラクに約450人を派遣している。ブレマー行政官の警護を担当していた強面の男たちもここの派遣社員だった。