GREEDY BANDITS:

初版100万部、ヒラリーに並ぶ前評判で爆発する新著<おい、ブッシュ、世界を返せ!>で、ことによると対テロ戦争の最大の成功は僕らの対企業戦争から国民をそらすことができたことだとマイケル・ムーアは書く。
「9.11から2年、貯蓄は消え、年金は略奪され、家族に不安のない将来をとの希望が潰える無数のアメリカ人をアメリカビジネスは見捨ててきた。経済を破滅させた"強欲の悪党ども"と政府の共犯者はそれをテロリストのせいにしようとしてきた」
「他の民主主義国家の金持ちにはバランスを崩さない用心深さがある。強欲のろくでなしにも一定の範囲がある。たとえば製造業の分野で英国のCEO は会社の普通の労働者の24 倍稼ぐ。それはヨーロッパで一番の格差だ。ドイツのCEO は社員の稼ぎのわずか15倍、スウェーデンのCEO は13倍だ。だが合衆国では普通のCEO がブルーカラーの労働者の411倍稼いでいる。八つ裂きにされて都市の入口で首をつられる代わりに空前の税制上の優遇措置を議会から贈られた、なのに誰もなにも文句を言わないのはなぜか?それはいつか自分がその金持ちになるかもしれないとハッピーな神話に中毒してるからだ。現実を直視しろ、金持ちには絶対になれない」

▲The Guardian by Michael Moore Oct.07 2003(TAMA-34掲載、Jan.2004 )
●おい、ブッシュ、世界を返せ!:アーティストハウス