NEW FACE OF JESUS:

今年1/8 付イラクの英字新聞イラクデイリーにこんな記事が載った。「法人類学的な調査をもとにイエス・キリストの顔をコンピュータグラフィクスで復元してみたところ欧州人の顔ではなく浅黒い中東系の貧乏人の顔になった」
昨年12月、クルマと工具が取材範囲なのを時たま科学と宗教の合併に方向を転ずる発行部数120万部のPopular Mechanics 誌で特集されたこの褐色の肌に短いカーリーヘアーと突き出た鼻の粗野な田舎者の顔をイスラエルとイギリスの法人類学者とコンピュータプログラマーが共同で創造した。
ここに登場する刺激的な科学の新分野「法人類学」とは過去にマケドニアのアレクサンドロス大王の父や黄金と化した小国フリギアのミダース王を含め、アーティストが描いた数々の有名人の顔を創造してきたのと同じ科学だ。 この新しいイエスの概念化は大部分が英国マンチェスター大学を退いたメディカルアーティスト、リチャード・ニーヴの貢献に基づいている。
ニーヴと調査チームは1世紀までさかのぼるイスラエル人の頭蓋骨で始めた。コンピュータプログラム、粘土を使い、顔の形、目と肌の色を確定するのに当時のユダヤ人に関する知識をシミュレートした。また髪の長さを決定するのに聖書も調べた。
番組でこのイメージを使ったBBC のドキュメンタリー「Son of God 」のプロデューサーは、「芸術的な解釈より、考古学的で解剖学的な科学を活用したことがこれまでで最も的確な肖像を創らせた」とロンドンタイムズに述べた。カリフォルニア大学の人類学者、アリソン・ギャロウエイもPopular Mechanics 誌に「多くの巨匠の作品よりずっと真実に近いでしょう」と述べている。

▲参考資料:www.uruklink.net/iraqdaily/ www.cnn.com 12/25 2002