NRA :

チャールトン・ヘストンが会長のNRA 全米ライフル協会は銃器製造業者、販売業者、ガンマニアの連合体で会員およそ360万人の大所帯。
年間6千万ドルを超える巨額献金で議会に銃規制反対の圧力をかける「ガンロビー」を展開する。
「アメリカ人は銃を病める崇拝の対象としてきた。この恐るべき崇拝に荷担する何百万の人々にとって銃は魔力を秘めた道具なのである。それは臆病な人間を大胆にさせ弱い人間に力を与えるばかりか、性的、心理的不能者にとっては鋼鉄のペニスの役割をも果たす。この銃器崇拝を煽りたて助長し増殖させている張本人は誰か?いうまでもなく全米ライフル協会である。マフィアのガンビーノファミリーも遠く及ばないくらいアメリカ人の殺戮に貢献してきたのを誰もが知っている、ワシントンに本拠を置くこの組織は病める崇拝を規制しようとするすべての試みに待ったをかける。そのためには手段を選ばない。議論や説得ではなく奇襲や暴行によって主張を押し通そうとする。鉄のペニスを取り上げよと叫ぶと、彼らはすぐに復讐を誓うのだ。権力の座を目指す途中で彼らの魔の手にかかって倒れた政治家は一人やふたりではきかないはずである」
「私に言わせれば、銃規制はどんなに厳しく施行しようとやりすぎということはない。銃と弾丸の製造業者には100%の税金をかけてやればいい。それから得られた収入は銃による犯罪で悩む都市にまわして路上をのし歩く武装愛国者どもとの闘いを助けてやるのだ。それと全米ライフル協会にも連中がギャフンと言うほどの重税を課してやりたい」
「われわれアメリカ人はどこかで道を踏み間違えてしまったのだ」(ピート・ハミル「アメリカライフル協会を撃て」)

▲Collection of the New York Post Columns 1991,1992,1993
●TAMA-32掲載、FALL 2002