HEMP CAR :

2001年7月4日ワシントンDC を出発したヘンプカーが1万6千キロの全行程を走破。主催者のひとりケリー・シグラーは「アメリカ国土の6%に大麻を栽培すれば全米の輸送・エネルギー需要をすべてまかなえる」と言う。「国内で合法的に栽培できるようになれば産業用の大麻は経済的にも循環的にも製造可能な代替燃料になり得る」
ヘンプカーは大麻の種子から絞ったヘンプオイルを冷却・濾過・貯蔵という6時間の行程の後に生産された「バイオディーゼル燃料」で動く。軽油に比べ酸性雨の原因の硫黄酸化物を出さない、呼吸器障害の原因の黒煙が三分の一以下になる、軽油と変わらぬ燃費と価格(廃食油利用の場合)に加え国内で生産できることが中東原油に依存しすぎる現状の反省から注目され始めた。
目下、米国で使用が急増するバイオディーゼルはUS 陸軍、郵政公社、電力会社、フェリー会社が推進する石油燃料8に対し2の割合で混合するタイプ。これなら天然ガスの方がクリーンとの声も聞かれている。

▲参考資料:hempcar.org JAF Mate 11月号2002
●TAMA-32掲載、FALL 2002