CABLINASIAN :

カブリナシアンというのは四分の一黒人、四分の一タイ人、四分の一中国人、八分の一白人、八分の一アメリカインディアンの混成人種の意味で、もちろん、マスターズ優勝を果たしたタイガー・ウッズの血のことだ。
ウッズのマスターズ制覇はゴルフ界の衝撃的できごとを遙かに超えるアメリカの社会現象のひとつになったが、「黒人初の」という報道表現に、「僕は単なる黒人ではない。子供の頃からカブリナシアンと呼ばれてきた」と反発するウッズは、8人種に限定されているアメリカで人種を記入する際いつも該当するものがなく戸惑ったと言った。
急速なマルチ人種化で見直しが迫られていたとはいえ、ウッズという存在のおかげで市民団体、人種擁護グループ、教育機関などが反応して連邦議会で取り上げられてホットな論争にまで発展した。そして8人種カテゴリーの見直しを約束させるに至る。
それでも、アメリカにはタイガー・ウッズがプレイできないゴルフ場が23箇所あった。

▲参考資料:東京スポーツ4/29,1997
●TAMA- 21掲載、HOT 1997