JUDGMENT:

アメリカ、カリフォルニア州で児童虐待の容疑で起訴された女性が、懲役1年の刑を執行猶予3年にする条件として昨年(1990年)認可されたばかりの皮下型避妊具を猶予期間中に埋め込むよう命じる判決を言い渡された。その避妊具は女性の腕に埋め込むだけで3年〜5年の避妊効果があるとされる。幼い子供たちを電気コードで叩いた容疑で起訴されたこの女性は現在5人目の子供を妊娠中。 これは子供を産む権利の侵害ではないか!との弁護側と、避妊は刑罰にはならないとする懲役6年を求刑していた検察側の双方が不満を表明して論議を呼んでいる。 この判決を下したツラーレ郡地裁の判事、ハワード・ブロードマンは判決を出す前に被告の同意を得ていたとしているが、以前にもなかなかの判決を下している人物。 窃盗犯に「執行猶予中」とプリントされたT シャツを着るように命じるなど、ユニークな見解を示して話題になっていた。

▲TAMA- 5 掲載、1991