◇チェルノブイリと福島第一はどう違う?
飛散した放射能:
福島第一、37万テラベクレル(4.12の時点)
チェルノブイリ、520万テラベクレル
「How does Fukushima differ from Chernobyl?」の記事より
(引用元:BBC NEWS 12 April 2011)
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-13050228

■ 安全な遠い所から日米チームが原子炉解体までの計画を描く■
NY Times 07 April 2011

水素爆発。ハイレベルの放射能。大量の汚染水を海に投げ捨てた。
さらに木曜の強い余震を含めて悪い知らせのドラムビートと共に、
先月の地震と津波で損壊した福島第一原発の原子炉と使用済核燃料
プールを安定させるのに、仮に幾年ではないにしろ何ヶ月もかかる
だろう。

さしあたっては、日本とアメリカ合衆国の技術者チームにはどんな
方法で原子炉を取りこわすかその困難な仕事を手がけることに取り
かかるのに早すぎることはない、そしてその4基はプラントの経営
者が廃炉にするつもりだと言っているほどひどく損壊している。

すでに、原子炉を廃炉にする作業を準備するため、福島第一原子炉
の4基の建設に助力した東芝の設計者数十人がアメリカ合衆国から
の専門家と合流してきている、たいへん重大な仕事なので危機を封
じ込める奔走と平行して今まさに計画に取りかかる必要がある。

チームには、メジャー所有者が東芝のウェスティングハウス、土木
工学会社ショーパワーグループ(Shaw Power Group)、危険物質
の処理が専門というエネルギー技術&斡旋会社バブコック&ウィル
コックスカンパニー(Babcock& Wilcox Company)からの専門家
を組み入れる。

原子炉を分解する段取りは、爆発の危険をはらんだ状況だけでなく
またいったん冷却した挙げ句の果ての原子炉の状態に関する不確実
性によってややこしくなる。強力な地震によってぐらついたり津波
によって水浸しになる原子炉は言うまでもなく、だれもこれまでに
1つの発電所にある4基の制御不能の原子炉の運行を廃止したこと
がない。

実は、日本の原子力発電所は今までに1つも完全に運行を廃止され
てきていない、それが1979年の事故後、ペンシルベニアのスリ
ーマイル島の損壊した原子炉を閉めるのに役だった会社、ウェステ
ィングハウスとBabcock& Wilcoxがこの取組に参加している理由
のひとつだ。

無数の難問の中で技師らは、核燃料を処理し、原子炉を移して建造
物を取り壊し、隣接する陸と海を一掃する方法を見つけ出さなけれ
ばならない。

「これらの難問それぞれが解決できて、すでに解決されてきている」
と東芝アメリカ核エネルギーコーポレーションの上級副社長、
Hiroshi Sakamotoは言う。彼はチームを指揮するために日本に戻っ
た。(福島・日米イニシアチブを支える業務執行を短く「 Mt . Fuji
(富士山)」と呼んでいる。)

「状況は全く複雑なる、要因の組み合わせ」と彼は言った。

チームが計画を立てると同時に、東芝の800人の技術者が原子炉
を冷却してそこの放射能を下げるといういっそう切実な難問を抱え
る福島第一プラントを動かす東京電力を助けている。約250人ほ
どの技術者が福島に配置され、追加の500人が横浜の東芝の原子
力工学センターで働いている。

彼らは電源を回復することや電源パネルを取り付けるのを手伝って
いる。ウェスティングハウスは東電にホウ素、燃料、予備のポンプ、
その他の補給を与えてきている。

「私たちは福島については2段階制のアプローチを取っている」と東
芝の原子力業務責任者、Kiyoshi Okamuraは言った。「これらの取
組は互いに補い合うものだ。」

非常事態を理由に、東電を助けて原子炉を廃炉にする計画を立てて
いる東芝の技術者らは正式な契約なしに働いている。だが、日米チ
ームはもっと大きな事業の一環として使用済核燃料をはずして移す
長期計画を設計するとの提案を4月4日東電に対して提出した。

最終的に数十億ドルの膨大なカネがかかるかもしれない提案にいつ
決定がなされるか東芝は知らされてきていない。

福島の原子炉は廃棄されるに違いないことが初期に歴然となったと
き、ウェスティングハウスとショーとBabcock& Wilcoxはしきりに
助けたがった。けれども今回の危機は東電がこれに応じるのを困難
にした。東芝と提携することで、アメリカの会社は緊急の信頼性を
獲得して公益事業に手を伸ばす水路を創った。

「最初に大混乱だったので、パートナーとして東芝があるのが役立
つ」とアジアのウェスティングハウス社長ジャック・アレンは言う。

2週間前にアメリカの会社から技術者が日本に到着し始めると日本
で状況について要点を伝えられた。彼らはいわば安全なビルの中の
職場を含める東芝本社の作戦本部に移動した。部屋はデスク、コン
ピュータ、 ホワイトボードでふさがれ、数十人の技術者がノートパ
ソコンに前屈みになっていた。

あるドアは名刺と貼り紙で覆われる、貼り紙には技術者の写真が組
み込まれるので名前がさらに容易に顔とマッチする。壁にはスリー
マイル島とメイン州Wiscassetのメインヤンキー原子力発電所の廃
炉となった原子炉の図と写真に加えて、福島原子炉の航空写真や回
路図がある。メインヤンキー原子力発電所は閉じ込めるのに8年か
かった。クレーンや別の機器の写実的な図解が壁にテープでとめら
れる。

利用者の多いコーヒーカートが廊下にある。ソーダの缶とスナック
がノートパソコンとデスクのスペースを共有する。日本語と英語の
混在がその場の雰囲気を満たす。

まだ時期尚早とはいえ、「富士山」チームは、放射能を監視するた
めに福島第一プラントのあちこちにモニター装置を設置することを
提案してきている。さまざまなシナリオに基づいてどんな機械が必
要であるかが重要視されており、東京のチームが眠っている時にあ
ちらの技術者が引き継げるように、まもなくニューヨークに事務所
を開くするつもりだ。

冷却さえすれば作業を始めることができるので、とりわけチームは
福島第一の技術者が原子炉を冷却するのを待っている。「安全な接
近方法を示すこと」で、Babcock& Wilcoxの社長David J.
Richardsonは、「諸事万端で決まる」と言う。

http://www.nytimes.com/2011/04/08/world/asia/08toshiba.html?_r=3&hpw

 


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