■ディスカバリーチャンネルは「ディスカバリー」には興味がない■
デモクラシーナウ!
ディスカバリーチャンネルはオスカーにノミネートされた米国の拷問に
ついてのドキュメンタリー映画の放送をとりやめたことで政治的検閲と
非難される
アカデミー賞ノミネート後、ドキュメンタリー映画「 Taxi to the Dark
Side(闇へ)」が、「激しい論争」を心配したディスカバリーチャンネル
によってとりやめになりました。収監された人々に対する米国の拷問を
含め、映画は「テロ戦争」とやらと関連する実にひどい虐待について調
査します。私たちは映画監督アレックス・ギブニーから反応を聞きます。
ゲストのアレックス・ギブニーはアカデミー賞長編ドキュメンタリー部
門にノミネートされた監督です。彼は「 Taxi to the Dark Side(闇へ)」
を書き、監督・プロデュースして、ナレーションもしています。
エイミー・グッドマン:私は次にメディアの問題のことを考えたかった。
「 Taxi to the Dark Side(闇へ)」という新作ドキュメンタリーは最近、
アカデミー賞にノミネートされました。
・ダミアン・コルセッティ陸軍上等兵:人をクレイジーな事態におけば、
人はクレイジーなことをする。
・ケン・デイヴィス軍曹:協力しようとしなかったイラク人には乱暴にふ
るまうよう命じられていた。われわれはまたやつらはただの犬だと言い
つけられてもいた。
・身元不詳の男:この男を裸にして、苦痛な体位でベッドに鎖でつなぎ、
できることはなんでもやれと、尋問者らは護衛兵に言いつけていた。
・身元不詳の男:若い兵士らでほとんど訓練など受けていない、ルールが
変わってもなにが新しいルールか彼らには命じられていなかった。
・ ケン・デイヴィス軍曹:この人たちは人間以下だと見始めると、彼らに
対して夢にも思わなかったことをし始める。それが恐ろしくなるところ
だ。
・リチャード・マイヤーズ軍司令官:夜間勤務者だけだった。常に幾人か、
腐ったリンゴはいるものだ。
・ダミアン・コルセッティ上等兵:高級将校連は知っていた。彼らが手か
せ足かせをかけられてフードをかぶせられるのを見ていたし、「よーし、
いいぞ!おまえらはみな、りっぱなことをやっている。」と言った。
・身元不詳の男: FBI 全職員からグアンタナモに、「ここでいったい何事
が起こっているか君たちにはわからない。われわれは関係を否認させら
れている。」という Eメールがきていた。
・身元不詳の男:弁護士を要求する権利はない。目撃者を要求する権利は
ない。告発が実はなんなのかわからない。そして不利な秘密の証拠がな
んなのか間違いなくわからない。
・身元不詳の男:あいまいさのわけわからなさを用意するため、ペンタゴ
ンの高位で決定した作為的な判決を彼らは知った。
エイミー・グッドマン(以下、 AG):「Taxi to the Dark Side(闇へ)」
の抜粋です。ディスカバリーチャンネルはアカデミー賞ノミネート作品
を放送する権利を買っています。そしてそれを放送する予定でいました
が、今週になって映画監督アレックス・ギブニーはディスカバリーが放
映の予定をやめにしたのを知りました。理由は引用すると、それが「激
しい論争」だからです。アレックス・ギブニーはアカデミー賞ノミネー
ト作品について話すため、一週間ほど前にこの番組に加わりました。で
も今日はディスカバリーに応酬するため、彼に再登場してもらいます。
アレックス、どういうことなの?
アレックス・ギブニー:そうね、結局のところ、ディスカバリーチャン
ネルは「発見」にそれほど興味がないとわかる。映画を放送することに
彼らに決意の固さはないこと、新しい経営陣が入ってきて彼らが公共番
組全部を受け入れられようとしていたことを、アカデミー賞ノミネート
前にちょっと人から教えられた。なので、おそらく、あまりにも激しい
論争すぎたってことだ。彼らはどんな波風も立てたくなかった。ディス
カバリーは結局のところ、悪いことは「見ざる聞かざる」のチャンネル
になるとわかる。
AG:とはいっても、彼らは権利を買いましたね。
アレックス・ギブニー:彼らは買った。
AG:つまり彼らは権利を支配します。
アレックス・ギブニー:今後3年間は彼らが権利を支配する。番組放送
権を所持する。映画は目下、映画館で上映していて、そこで見ることは
できるが、ボクたちは TVで広く一般に放送してもらいたかった。それに
実のところ、ディスカバリーに同調した理由のひとつは、「ほらね、私た
ちはこの映画が大好き。すぐれた放送で広く世間に提供するつもりでい
る。」と彼らがボクに言ったからだ。
AG:でも彼らがそのまま権利を支配するなら、3年間はそれを放送しな
いでいられて、どこかよそのチャンネルであなたに放送させないことが
できるんですね?
アレックス・ギブニー:そう、彼らにはできる。お金を払ったので彼ら
には権利がある。よその誰かに売るのに彼らが同意してくれればなーと
いまボクたちは期待している。収益金のためにね、彼らにそれが必要だ
として。でも、アメリカの大衆に見せられるように、せめて彼らがよそ
のどこかで放映するのを許してくれればとボクは期待している。
AG:これがアカデミー前に成立する。
アレックス・ギブニー:その通り。
AG:映画はタクシードライバーで始まりますね。手短に話してください、
先週それについてお話ししましたが、とはいっても番組を見ていなかっ
たリスナーや視聴者には、ディスカバリーがこれを放映しないとなった
いまは意味あることです。
アレックス・ギブニー:そうね、映画はアメリカに収監されたアフガン
のタクシードライバーを追います。そして5日の尋問のうちに、彼はそ
れはひどく打ちのめされて死にました。そして実際に軍の検死官はそれ
を殺人と分類した。事実上、そして現に時々公認のブッシュ政権によっ
て濫用される拷問政策を調べるのに、ボクたちはこの若者ディラウエル
の事件を使った。そしてボクたちは追求する、実際にボクたちはグアン
タナモの軍委託の訴訟で審理中かまたは軍委託の手続きを通して裁判に
かけられることになっている男、モハメッド・アルカタニと、そこで彼
に使われた尋問のテクニックも調べる。
AG:つまり、私たちは、ジャック・バウアーが右や左の人々を拷問する
「24」を見ることになるんですね、ことによると脚本家ストライキが
終わったときに。でも、あなたの映画 「 Taxi to the Dark Side(闇へ)」
を見ることにはならない。
アレックス・ギブニー:いまはそれが事実のようです、そしてディスカ
バリーが優しくなって誰か他の人にそれを売る気になるのをボクは期待
している。でも、当座は、それへの対応を遅らせているようです、そし
て放映することに決意の固さはないと明確にボクらに告げています。そ
して実のところ、彼らはボクらの配給業者にロゴをはずすよう要求した。
でもそのあと、それにどれほどの金がかかるか教えられるとオーケー、
そのままにしておけと言いました。
AG: 仮に彼らが TVで見せることになるとして、適法の領域にある、あ
なたが囚人たちを描く種類の映画にある効果、「 Taxi to the Dark Side
(闇へ)」のような映画から生じる一般の意識の効果を、 弁護士のヴィン
セント・ウォーレンに聞きましょうよ?
ヴィンセント・ウォーレン: 「 Taxi to the Dark Side(闇へ)」や他のそ
の手の映画が一般の視野に明るみに出るのはきわめて重要だよ。なぜな
ら、あなたが指摘していたように、これは政府がスポンサーとなる拷問
計画だと思うからだ。私たちはすっかりそれがあるのは知っている。だ
が、政府は私たちに知らせていない。そして情報をおおやけにすること
が映画監督の義務であり、リポーターやジャーナリスト、アレックスの
ような人、君のような人の義務だ。文字通りそれが、その問題について
私たちが世間の信用を受けうる唯一の方法だ。
たとえばこの政府による、特権や容認のすべてが、本質の善良さからう
まく事が運ばれたのではなかったことを忘れずにいよう。それらは世間
の圧力によって事が運ばれた。彼らは打ち消せないことを認め、認めら
れないことを否定する。そして「 Taxi to the Dark Side(闇へ)」のよ
うな映画がおおやけになっている限り、彼らがしてきたことを認めさせ
るため、この政府にプレッシャーをかけさせる。彼らが自分で話そうと
しないからね。
AG:ここで大衆に役割はあるでしょうか?アレックス・ギブニー、ディ
スカバリーに影響をもたらすことができますか?
アレックス・ギブニー:そう願います。「番組を見せて」という手紙や電
話がディスカバリーに着始めたらと期待します。
AG:でもあなたの映画はアカデミー賞の授賞式に出るんですよ。
アレックス・ギブニー:アカデミー賞の授賞式まであと2週間弱です。
それに映画はいま劇場で公開されてます。
AG:アレックス・ギブニー、番組に加わってくれたことにお礼を言いま
す。オスカーにノミネートされておめでとう、この映画ばかりか、あな
たは「 No End in Sight」のエグゼクティブ・プロデューサーでもあり
ますね。
アレックス・ギブニー:その通り。
AG:「No End in Sight」もまたアカデミー賞にノミネートされたドキ
ュメンタリー作品です。
アレックス・ギブニー:ありがとう。
AG:お二人にお礼を言わなくては。アレックス・ギブニー、彼の映画 「 Taxi
to the Dark Side(闇へ)」は映画館で見れます。またはことによるとTV
で見れるかもしれません。ヴィンセント・ ウォーレンは、「憲法上の権利
センター」の専務理事です。
♯お知らせ♯
きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容に
なっています。こちらもごひいきに。
http://tequilamama.blogspot.com/