■共和党候補者ロムニーが、選挙顧問として
 傭兵会社ブラックウォーターのコファー・ブラックを選ぶ■
23 May 2007

リードする共和党の大統領候補者ミット・ロムニーは、選挙主席顧問と
してブラックウォーターの取締役コファー・ブラックを選んでいる。ロ
ムニーはグアンタナモにある米軍捕虜収容所の倍増を要求している。

2年間ブラックウォーターで副会長だったブラックは、911を通じて
CIA対テロリズムセンターの長官だった。そして部局のオサマビンラデ
ィン捜索を率いた。ブラックウォーター社は、米海兵隊、米陸軍、その
他世界中から特殊部隊出身者を集めて傭兵サービスを行う業界最大手。
ワシントンとも深く結ばれている。

NY タイムズのベストセラー「ブラックウォーター:世界で最もパワフ
ルな傭兵軍隊」の著者ジェレミー・スキャヒルは、ネーション協会パフ
ィン財団の執筆仲間であり、デモクラシー・ナウの特派員!彼は米国議
会防衛歳出予算小委員会の2週間前に防衛請負人の契約をすることに関
する聴聞会で証言した。

英インディペンデント紙によれば、イラクで活動する傭兵はおよそ4万
4000人だ。特に英国人傭兵は2万1000人を超え、英国駐留軍の
ほぼ3倍の規模になる。イラク駐留各国軍の兵站など、後方支援業務を
担う企業も多く、それらを含めた民間軍事要員の総数は12万6000
人を超えるとみられている。傭兵の活動は正規軍の管理下にないので、
しばしば現地で正規軍と衝突し、銃撃事件を起こすなど、治安悪化の隠
れた要因になりつつある。

=======================================

■真の好機の地
死と破壊があるところに利益はある-イラクの警備保安会社はまったく
よくわかっている■英ガーディアン紙
12 June 2007 byテリー・ジョーンズ

ノースカロライナ州のブラックウォーター社は、イラクで稼働する最も
利益率が高い軍事請負人のひとつで、イラクが実は好機の地であること
を証明する。ブラックウォーターのゲイリー・ジャクソン社長は、喝采
して、2004年に600%の「驚異的な」成長率と認めた。「これは
10億ドルの産業だ」「ブラックウォーターはその表面をくすぐったに
すぎない」と彼は言った。そんなわけで、イラクに「事実調査視察」に
行った次期首相ゴードン・ブラウンか、またはわれわれの誰かが、この
イラクのあまい汁を吸いたいと思うなら、ブラックウォーターがどうや
ったかを見るにこしたことはない。

まずは、ブラックウォーターの創業者エリック・プリンスの身にふりか
かったような、数十億ドルを君に残すオヤジが必要だ。そうして、人を
撃つことを得意とする会社を設立するのにその金を使うのだ。もちろん
会社の未来像は、「多くの場所で治安、平和、自由、民主主義を支援す
ること」だと述べる。だが、業務案内のパンフレットはマシンガンを手
に部屋に乱入したりヘリコプターから銃撃する男たちの写真で満載する。
そして5つのスナイパーコースを提案する:初歩的な軍事、高等の軍事、
きわどい場面のスナイパー、ハイアングル(屋根から人々を狙撃する)、
そしてもちろんヘリコプターと。

この手の暴力から金持ちになるのは、理想主義的な言葉でどう着飾ろう
とも、倫理的にあぶなっかしく見えるのは当然のことなので、エリック
のようにキリスト教再生派になって共和党にどっさり寄付するのがベス
トに違いない。1989年以降、エリックとその妻が共和党の選挙戦に
27万5千550ドル寄付しているとネーション紙は報じる、民主党に
はゼロだ。90年代初頭にエリックがやったようなこと、ホワイトハウ
ス実習生もまた適所に十分な友人を用意するものだ。ブラックウォータ
ーのみがイラクのCPA(連合軍暫定当局)を警護することになるといっ
た、おかしな入札なしの契約が道に迷うことはなさそうだ。

友人らと金をもうけることで、君はゆったりとして快適なはずだ。たと
えば、君の護衛に日当600ドル支払うが、クウェート・リージェンシ
ー・ホテル会社には815ドルの請求書を送る。ローリー・ニュース&
オブザーバー紙によれば、リージェンシーは防衛サービス会社ESSに別
のかなりの量の請求書を送る。ESSは、サービスとプレゼントに手数料
を加えたふくれあがった請求書をペンタゴンに送るケロッグ・ブラウン
&ルートに請求書を送る。ヘンリー・ワックスマン上院議員は、この請
求書がどんなものかを見破るのに2年間いたずらにもがいてきたと述べ
る。

どうやって出費を抑えるかでもブラックウォーターから学ぶことができ
る。2004年3月12日、ブラックウォーターは護衛の任務ごとに最
低でも「ESSの動きを支援するのに2台の装甲車」を入手すべきと条件
として指定するリージェンシーとESSとの契約にサインした。ブラック
ウォーターは契約から「装甲」の文字を削除して、150万ドルを節約
していた。

4人のブラックウォーターの密偵がファルージャに送られて2台の車輛
が暴徒によって飲み込まれたとき、これが不測の結末を生じさせた。4
人の男は殺され、バラバラになった死体が橋から吊るされた。ブラック
ウォーターの評判にダメージを与えるというよりも、米軍がこれを後援
したとき、この事件は会社の利益を証明することになった。マーク・キ
ミット准将はこう誓約した:「われわれは戻ってくる...犯罪者どもを追
いつめる...それは精密で、圧倒的となるはずだ。」米軍がファルージャ
の街をだいたい破壊したというのがその成果だ。

なぜ彼らが死んだかを解明するために4人の遺族はブラックウォーター
を訴えることにした、だが会社はこの情況においても利益を得ようとす
ることができる:先週の金曜日、ブラックウォーターが死んだ男たちの
遺産に1000万ドルを求めることが公表された。遺族の弁護団によれ
ば、「遺族を黙らせて、法廷を避けさせるため」だとか。

つまり、イラクから金をもうけるための方法は、私や君が夢に見るより
ずっとたくさんあるということだ。そしてブラックウォーターのような
会社がわれわれにその手法を示してくれている。

▲テリー・ジョーンズは映画監督で俳優、そしてパイソン。
www.terry-jones.net

=======================================

■激烈な反対、うるさい批評■

「デモクラシー・ナウ」のホスト役、エイミー・グッドマンとデイヴィ
ッド・グッドマンの著書 「Static(激烈な反対、うるさい批評)」が
NYタイムズとLAタイムズのベストセラーリストにあがる

NY タイムズのベストセラー本の作家たちから、当局のウソと混乱を後
退させて、発言なき多数派を表明する新著が出る。

人気のあるインターナショナルTV&ラジオショー「デモクラシー・ナウ」
のホストをつとめるジャーナリストのエイミー・グッドマンと、調査報
道ジャーナリストのデイヴィッド・グッドマンの姉弟チームが、新著の
「Static」で再び政府のウソと、暴利をむさぼる法人どもと、それらの
代弁者としてふるまうメディアについて騒ぎ立てる。ブッシュ政権がい
かに巧みに操作してニュースをでっちあげてきたか、メディア組織が国
民を惑わすためにいかに勢力とぐるになって動いてきたか、二人は暴き
立てる。断固とした態度を取って押し戻してきても、そのことがあまり
にもしばしば報じられなてこなかった、多くの人々のことも二人は報告
する。

♯お知らせ♯
きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容に
なっています。こちらもごひいきに。
http://tequilamama.blogspot.com/